「OPEN21 SIAS」データ連携機能の活用により、
シェアード会社にてグループ各社のシステム連携の効率化を実現

   1954年に創業された日本の金融サービス会社である株式会社オリエントコーポレーション（オリコ）様。個品割賦事業、カード・融資事業、銀行保証事業、決済・保証事業、海外事業など、多岐にわたる金融サービスを提供しています。顧客満足度の向上と持続可能な成長を目指し、デジタルトランスフォーメーション（DX）や顧客体験（CX）の向上に取り組んでおられ、さらに「安全性、セキュリティ」と「リスク」といった評価基準も重視されています。

   グループ全体の経営管理などを行う「グループ事業部」では、その評価基準をクリアした「OPEN21」をグループ会社に導入。その後、さらなる業務効率化に向けて「OPEN21 SIAS」の利用を始めました。

   今回は、「株式会社オリエントコーポレーション」グループ事業部の渡邉秀人（わたなべ・ひでと）氏、豊田愛（とよだ・あい）氏、そして各個社の経理業務代行を行っている「株式会社スタッフオリコ」の古畑徳美（ふるはた・のりみ）氏、筒井辰哉（つつい・たつや）氏に「OPEN21 SIAS」「ICSデータコンバータ」の活用状況についてお聞きしました。

シェアード会社として、受託先のデータ移行が大きなキーポイント

ICSデータコンバータの利用状況について教えてください。

左：筒井様、右：古畑様

古畑

大別すると、現状は2通りの利用方法になります。

古畑

一つは、受託したグループ子会社がそれまで利用していたシステムをそのまま変更せずに利用し、そのデータをOPEN21にインポートするケースです。ある会社では月200件ぐらいの発生データを月に3回に分けて受け取っています。その受領データの一部がコード化されておらず文字情報となっていました。その文字情報では連結決算システムも内部取引照合も処理できませんので、文字情報をIDCを使ってコードに“置き換え”を行っています。

筒井

もう一つは、私が取り組んでいる新しくオリコグループの一員となった株式会社オリコプロダクトファイナンスのシステムの入れ替え支援等のケースです。違うベンダーの基幹システムが作成する会計データが、貸借をフラグで判別するタイプのデータで、OPEN21とはデータフォーマットが違います。その為、IDCを利用しOPEN21で取り込めるように変換しています。

古畑

IDCが無ければ株式会社オリコプロダクトファイナンスの基幹システムを変えてもらわなければならなかったので、その点は非常に良かったと思っています。

古畑

また、昔からExcelに仕訳を入れてマクロを組んで対応していましたが、ずいぶん昔に作ったマクロなので、直せる人がだんだんいなくなってきて、その限界も感じていました。そのため、IDCの活用はちょうど良いタイミングでした。

今後どのような点を効果的にしていきたいとお考えですか？

筒井

まだ完全に使いこなしていない部分もありますので、今後はレコード変換の一覧表示機能を使って設定マニュアルを作成したり、実行計画の一括実行機能を利用し、ある条件下のタイミングで自動的に取り込みを行う設定を活用したりと、効率よく進める手立ても探っていきたいと思っています。