時代とニーズに応える価値ある会計システムの提供を。
「株式会社ビームスホールディングス」を持株会社とした5つの事業会社で構成されるビームスグループ様。約170店舗を展開するセレクトショップ事業などを通じて「モノを通して文化をつくる“カルチャーショップ”」を目指し、ファッションはもちろんのこと、雑貨、インテリア、音楽、アートなど、さまざまな分野に取り組まれております。
グループ全体の経営戦略企画立案、経営管理などを行う「株式会社ビームスホールディングス」では、会計業務の改善を図るべく「OPEN21 de3」を導入。その後、さらなる業務効率化に向けて「OPEN21 SIAS」の利用を始めました。
今回は、同社業務管理室経理部の西塚一也(にしづか・かずや)氏、田中賢(たなか・けん)氏、小島聡子(こじま・さとこ)氏に「OPEN21 SIAS」の導入経緯や活用状況についてお聞きしました。
西塚 当社グループは、「株式会社ビームスホールディングス」を持株会社とした5つの事業会社で構成している企業です。私たちは「生活文化企業」としての役割を果たすべく、「モノを通して文化をつくる“カルチャーショップ”」を目指し、セレクトショップ運営を主とする小売事業をはじめ、異業種との協業を行う法人向け事業なども展開しています。
西塚 経理部には経理課と財務課があり、私を含めて15名が所属しています。内訳は、経理課が8名、財務課が6名です。経理部では、グループ会社間の会計に関するやり取りや財務面における経営資料作成、資本戦略などを行なっています。私は経理部の部長としてマネジメント業務にも携わっています。
田中 経理課では支払いや経費精算、仕訳の入力を行ない、財務課は会計データをもとに店舗損益や事業部損益の作成および予算管理などグループ全体の会計管理を行なっています。私は財務課の課長です。
小島 私は財務課で、OPEN21 SIASでの仕訳データチェックと固定資産の管理、月次資料の作成、リース管理を担当しています。
田中 経費や支払いデータ、基幹システムからの売上データなどをOPEN21 SIASに集約してグループ各社の会計データを作成しています。グループ各社の仕訳処理が完了したのち、各社の仕訳データをOPEN21 SIAS内で合算処理したたうえで予算管理システムにインポートし、店舗損益表、事業部損益表の作成に活用しています。また、OPEN21 SIASには「部門」「科目」「取引先」などの情報を組み合わせて分析できる「アナライザー」機能があります。アナライザー機能は財務レポートの作成に役立てています。
西塚 「拡張プロパティ」という、枝番号を付けて項目を管理できる機能や、「投資計画」「案件」「広告の区分」など各ナンバーを細分化してタグを設定できる点です。タグを設定することで、タグをもとに必要なデータを抽出し、Excelや外部のツールと連携できるようになりました。
田中 データを集計する際、タグごとに集計できる点も便利です。例えば「投資計画」でタグを設定してデータを抽出し、外部のシステムと連携することで「どういう投資に紐づけて、いつ精算されたか」を分析することができます。また、既存の部門の会計データを分析する時に、「部門コード」にタグを設定しておけば部門別にまとめて集計できます。300以上ある部門の会計データをタグ付けするだけで集計できるので、スムーズに作業を進められるようになりました。
小島 当社の場合、展開するブランド名を「レーベル」と呼んでいます。そこから「メンズ」「レディース」など約30以上あるカテゴリに分けて商品を管理しているため、膨大な量の会計データを管理しなければなりません。この状況を踏まえると、タグを設定して管理することで、さまざまな切り口でデータを集計・分析できるのはありがたいです。
田中 ICSデータコンバータについては、OPEN21 de3からOPEN21 SIASに移行する際に紹介してもらい、使いやすいと感じたため導入しました。OPEN21 SIASから外部の予算管理システムへのデータ連携時に活用しています。私たちが扱っているデータには会計データだけではなく、店舗間の商品の移動データや人員数、坪数といった非財務データもあります。これらのデータを外部の予算管理システムに取り込む際に、ICSデータコンバータを利用してデータ変換をしています。現在では、80以上のパターンを設定しており、各種システム間のデータ変換に活用しています。
西塚 正直なところ、データ連携についてはAPI連携による自動化で進めることも可能です。しかし、組織変更や管理項目の基準変更等があった場合にその都度設定変更が必要となり、結果的にコストがかかります。コストパフォーマンスの面で考えると、当社の場合は柔軟性の高いICSデータコンバータによるデータ連携が適していると考えています。
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・ICSデータコンバータのご紹介
小島 当社のように、グループ内に複数の子会社を持つ企業や、多店舗展開しており多数の部門を管理する必要がある企業に向いていると思います。
田中 限られた人数でミスなく進めるためにも、業務の自動化を進めていきたいです。そして、人の手が必要な部分に時間を費やせる仕組みを作るのが理想です。例えば「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」を活用して、自動化できる部分は極力人の手を使わずに進めていきたいと考えています。人の手が入ることで起きるミスもありますが、データを活用してチェックや分析の精度を高めることで軽減できると思います。また、生成AIを利用した仕訳データのチェックや会計データ分析も視野に入れています。
小島 OPEN21 SIASはシンプルでわかりやすいシステムなので、今後も上手く活用していきたいと思います。
西塚 以前より事業部では売上、粗利益の獲得を目指してきていましたが、組織体制や予算管理方法の変更などを機に、各部門でも経費管理が重要になってきています。 経理部としても求められるものがより詳細になってきており、より精度の高いデータを提供していかなければなりません。将来的には各部門の営業利益を目標とできるようにしていきたいと考えていますので、入力作業の自動化や業務効率のよい仕組み作りをしていきたいと考えています。今後も、データ活用をさらに推進し、より効率的で戦略的な経営管理を目指していく方針です。
西塚様、田中様、小島様ご協力ありがとうございました。
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