標準原価の算定
標準直接材料費と標準直接労務費
標準直接材料費と標準直接労務費は、以下の内容で算定します。
(表4-3 標準直接材料費と標準直接労務費)
種類と計算式 |
数量と単価 |
概要 |
標準直接材料費
=標準消費量×標準価格
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標準消費量 |
- 科学的、統計的調査により製品単位当たりの各種材料の標準消費量
- 標準消費量は、通常生ずると認められる程度の減損、仕損等の消費余裕を含む
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標準価格 |
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標準直接労務費
=直接作業の標準時間×標準賃率
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標準時間 |
- 作業研究、時間研究その他経営の実情に応ずる科学的、統計的調査により製品単位当たりの各区分作業の標準時間
- 通常生ずると認められる程度の疲労、身体的必要、手待等の時間的余裕を含む
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標準賃率 |
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製造間接費の標準
製造間接費の標準は、これを部門別に算定します。
部門別製造間接費の標準
・一定期間において各部門に発生すべき製造間接費の予定額
・部門間接費予算として算定
・固定予算又は変動予算として設定
製造間接費の標準 固定予算と変動予算
固定予算と変動予算
(表4-4 固定予算と変動予算)
種類 |
概要 |
固定予算 |
- 予算期間において予期される一定の操業度に基づいて算定
- 一定の限度内において原価管理に有益
- 製品に対する標準間接費配賦率の算定の基礎
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変動予算 |
- 製造間接費予算を、予算期間に予期される範囲内における種々の操業度に対応して算定した予算
- 実際間接費額を当該操業度の予算と比較して、部門の業績を管理可能
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製造間接費の標準 固定予算
固定予算は、操業度に関わらず予算額は、常に一定です。
生産設備を一定とした場合におけるその利用度のことです。
操業度は、原則として直接作業時間、機械運転時間、生産数量等間接費の発生と関連ある適当な物量基準によって、これを表示します。
製造間接費の標準 変動予算
変動予算は、実査法、公式法等により算定します。
(表4-5 変動予算)
種類 |
概要 |
実査法 |
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一定の基準となる操業度(以下これを「基準操業度」という。)を中心として、予期される範囲内の種々の操業度を、
一定間隔に設け、各操業度に応ずる複数の製造間接費予算をあらかじめ算定列記
- この場合、各操業度に応ずる間接費予算額は、個々の間接費項目につき、各操業度における額を個別的に実査して算定
- この変動予算における基準操業度は、固定予算算定の基礎となる操業度
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公式法 |
- 固定費は、操業度の増減にかかわりなく一定
- 変動費は、操業度の増減との関連における各変動費要素又は変動費要素群の変動費率をあらかじめ測定
- これにそのつどの関係操業度を乗じて算定
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公式法による変動予算
公式法による変動予算の算定:製造間接費を変動費と固定費に分けて予算を算定する方法
・製造間接費予算=変動費率×操業度+固定費
実査法による変動予算
実査による変動予算の算定
・各操業度における製造間接費の予算額を調査して予算を設定する方法